時間の経過とともにボランティアは老朽化して交代の時期を迎えるのだと思う。現に自分は賞味期限切れで交代を待っている。
新宿区のように歴史が積み重なってくると課題も溜まってくる。そして草分けとして新宿区が地域猫対策を始めた頃とは、社会全体の受け止めや考え方も変わってきた。課題を見失わずに常に上書きして、地域のニーズにも気付きながらやっていかなければならない。
ボランティアは保健所の職員だけでは当然カバーしきれないことを無償でコツコツと続けている。
各地域で、それぞれのグループが、それぞれのやり方で、実績を積み重ねて実力もつけてきた。
猫が減り、多くの人たちが存在を気にかけていた子猫も、保護譲渡することでいなくなる。
そして協力してくれる人たちも少しずつ増えてくる。
新宿区の地域猫対策サポーター養成講座&相談会には苦情者はほとんどなく、苦情のある人、困っている人を地域猫活動に組み込んで行こう、という考え方は間違えではないが、あまり効力を発揮できなかった。
それよりも猫の事が気になる、何か私にもできないか、と思っている人やすでに搬送の手伝いをしてくれたり、一緒に捕獲やリターンに立ち会ってくれる人たちが多かった。また相談者の方も自分でなんとか捕獲したい、という相談であった。
ボランティアの地道な活動で猫が減っていることも、もちろん一因だろう。
私は42825さんの発表はとても良かったと思うし、すでに活動の手助けをしてくれている人たちがたくさん来てくれたのは嬉しかったが「知っている人ばかりで人数も少なかった」とガツンと言ったボランティアさんの言葉を反芻している。
つまるところ私も一介の動物好きに過ぎず、行政側でもなければプロでもない。無償だから当然プロではないわけだが。
何れにしても動物のために、今日から私にできること、を見つけてくれた方がいらしたら幸いです。