これは地域猫活動ではないけど地域猫活動だった話
2017.11.24 Friday*
新宿区から他区へお引越しされた方からのご相談を受けた地域猫活動の仲間。
空き家で子育てしていた母猫とその子猫4頭が追い出されて路頭に迷っている、自分では捕獲もできない、と言う高齢者の方からのご相談である。
下見のつもりで行き、あとは地元の動物愛護推進員に引き継ごう。引き継ぐにしても伝言だけ伝えるのではなくリサーチをしておこう、と言うことである。
念のために捕獲器1台を手で下げて電車で50分。他に洗濯ネットとキャリーも下げて歌舞伎町地域猫の会代表と合流。
現地を見つつご相談者の家に伺う。
後の話をざっくり言うと、この家に、猫を案じ、餌やりをし、なんとかしたいと考えているご近所さんが大集合し、猫をこれからどうするべきか、話あいになったのである。
どのくらい経費がかかるか、幼い子猫はこれから外で冬を越させるのではなく、保護して譲渡する、ママ猫を始め前に生まれて中くらいの大きさに育った猫たちも全て不妊手術してリターン、餌はこのままやり続けるから大丈夫、飼い主は私たちということで地域猫にしましょう、手術代は出すから請求してください、と気持ちが良いほどトントン拍子に話がまとまってしまった。
こんなに気持ちの良いTNRのスタートは未だかつてない。
苦情者や猫嫌いの人の話を聞いて合意形成を図るのも悪くないかもしれないが、正直言うと、動物好きな人(良識的な範囲以内で)、優しい人に話す方がどんなに捗ることか。精神衛生上も大変良い。
そして一緒に現地を訪れた歌舞伎町地域ねこの会代表の人間力。私はアシスタント。
もちろん一人ではできないこと。
トラップ3台を車に乗せて駆けつけてくれた落合第一地域ねこの会、捕獲した5頭の入ったトラップやキャリーを運ぶために急遽車を出してくれたNPO法人猫花ネット。
みなさんありがとう。
これは新宿区内ではなく、全く他区での話であるけれど、これは地域猫活動で間違いないのである。
ご飯をください、とお外から入ってこようとする中猫さん。
三毛のママ猫。安心して、地域のみなさんがご飯をくれるって。
それに小さな方の子猫たちはみんなお家で暮らせるように頑張るからね。
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