映画「みんな生きている」〜飼い主のいない猫と暮らして〜の試写を見て
2014.03.03 Monday*
今日wowowでアカデミー賞授賞式の生中継があったから、というのでもないが、だいぶ前に見ながらなかなか日記に書けなかったこの映画のことを少し書きたいと思う。
試写は3回あり私は大雪の翌日に見に行った。明後日の水曜日の試写が最後でその後は自主上映となる。
もしあなたの周りに野良猫がいたり、なんとかしたいがどうしてよいかわからなかったり、難しいだろう、面倒だろうと思ったり、餌をこっそり上げていたりする人がいたら、絶対に見てほしい。この映画を見ることがきっかけになって誰でもできる、誰にでもできることがある、と気づかされるだろうから。
私も思い出していた。捨て猫を拾うともといたところに戻された自分の子供時代のトラウマから、私は自分の子供たちの拾ってくる捨て猫をすべて保護してきた。少しずつ教わって乳飲み子にもカテーテルでミルクを飲ませられるようになり、子供たちと流れ作業で煮沸係、哺乳瓶で飲ませる係、お尻をとんとんして排泄させる係と手分けしていた。
しばらくして、元栓を閉めなくてはきりがないことに気がつき、孤軍奮闘しているうちに友人から声をかけられ、保健所とねこだすけさんに囲まれていた。
あのときの自分はいつの間にか、という形ではじめていたが、この映画の中で監督はいとも軽々と庭に現れた猫を保護し、時間をたっぷりかけて里子に出し、また来たから、弱っていたから、保護する。そこには大変なことをしている悲壮感もえいっ、といった覚悟もなさそうに見える。本当はあるのかも(笑)。でも軽々と当たり前にひょうひょうと進んで行く。そこに激しく共感する。
海外ではどうなのか?
アメリカとドイツにも取材に行く。
このドキュメンタリーにはゴールゼロのボランティア仲間たち、そして若い獣医さんたちが出てくる。
時代は確かに変わった。
10年くらい前に我が家で捕獲した子猫の一日目の顔です。1週間で天使のような可愛さになりました。今はすぐご近所のお家で大事にしてもらっています。